NHK語学番組レビュー
人生最後の春休みに時間が有り余っているため、多言語を習得すべくNHKの語学講座を録画し視聴し、自己啓発を行った。その過程で気づいた改善点や番組の工夫などを記録する。
(アイウエオ順)
〜アラビア語〜★★視聴回数(1回)
とにかく難解だという印象を受けた。まず右から左に読むという点でも異色であり、自分でアラビア語を書けるようになるには膨大な時間が必要である。とにかく日本語とも英語とも違うという印象をもったが、月の読み方はやや英語との共通点が見受けられた。
〜イタリア後〜
(未視聴)
〜韓国語〜(3回程度)★
主婦層を意識しているのか韓国人アイドルを起用している。興味がない人にとってそのような演出に違和感を感じる。文法や語彙の説明が少ないのもマイナス。
〜スペイン語〜★★★(視聴回数8回程度)
ヨーロッパ旅行シリーズ。旅行タイプの中では文法や語彙の説明、異文化の紹介など楽しく勉強できるという点ではもっとも優れていると感じた。特にメイン出演者2人のコンビの相性が良いと感じた。
北スペインを中心とした旅程であったため、続きがあれば、その他の地域のシリーズも楽しみである。
〜中国語〜★★★(視聴回数5回程度)
スタジオ系の語学番組の中ではかなり優秀な番組である。文法や語彙の説明に加え、中国語で重要と言われている発音も視覚化する等の工夫を行っている。語学番組の完成型ともいえるのではないだろうか。
〜ドイツ語〜★★(視聴回数2回程度)
メイン出演者の2人が単にネイティブがガイドで日本人が客というような関係。やはり旅行番組と語学学習の組み合わせの難しさを感じる。まぁ中庸だろう。
〜フランス語〜★(視聴回数3回程度)
日本人女優が日記というスタイルで旅を回想するという設定は無駄そのものである。パリジェンヌを意識しているのだろうか。番組の終わりで今日のフレーズの復習があるのは良い。
メイン出演者2人に関してはネイティブが空気で単なる通訳になっているという点において、やや不憫である。
〜ロシア語〜★(視聴回数2回)
とにかくロシア文化を学びたい人と休養中の小林麻耶をテレビで見たい人には貴重な番組である。
夜11時でも明るい白夜を見れたのは良かった。
〜まとめ〜
我ながらかなり暇人だと思うが、1.5倍速で見ることも多いため、それほど時間をかけているとは感じなかった。
ただ早くしてみるとただでさえ聞き取れない発音がさらに聞き取れなくなるため、要所要所で再生を早めるといった工夫が役立つだろう。
番組自体にはそれぞれ個性があり、出演者や言語の性格自身に番組の質が影響されるという面白みがある。
また視聴者の側としても足りない知識は本や学校などで補う等の努力が必要不可欠である。あくまでも番組は学習の補助としての位置付けが適当であろう。旅行タイプの番組においてはその言語が話されている国の文化や土地の様子がわかるため、モチベーションの維持にも役立つものと思われ、「世界不思議発見」のような旅行番組として見ることのできるクオリティの高いものも多く、言語に興味がない人であっても、楽しんでみることができるだろう。
4月から各番組の第一回目の再放送が開始されるため、基本的な部分から学習が開始できると期待している。
以上にて、NHK語学番組のレビュー完了。